ロンボクのアーティスト飯塚さんのツブヤキ メイキング起き上り小法師 その2

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コスト・技量両方の問題から見て、ベースとなる支持体は工業生産されたもの、できれば廃品の類が望ましいと考えました。そこでとりあえずスーパーの清涼料水及び化粧品コーナーを物色して支持体となる空き容器の候補を探すことにしました。

化粧品の類は確かにいろいろデザインが豊かで面白かったのですが、常に香料と保湿材を水で溶かしただけのようなものに、面白くない値段が付いていることが多く結局現実的ではありませんでした。
幼児向けの乳製飲料のボトルが最有力候補になり、これも数本購入しましたが結果だけ言えば、どれもこれも立ち上がるところまで持っていけませんでした。
使い終わったあと、飲みきった後、起き上がり小法師に転用できるようにデザインされているものなどあるわけはなく、むしろ可能な限り倒れにくいよう、こぼれにくいよう出来ているはずだと思えば当然の結果であると言えます。

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安いものを作ろうとしているのにこの空き容器の候補探しにかなり投資をしてしまいました。これは悪い夢を見たのだと思って計画そのもの白紙に戻そうかと真剣に考え始めた時に気がつきました。

「一回ネットで起き上がり小法師を検索してみよう。」

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いいデザインや、簡単な作り方が紹介されているはずで、これでまず間違いなく道が開けるだろう、とまずはウィキペディアを開いた僕を待っていたのは残酷な一言でした。


 「購入時には、ちゃんと起き上がるかどうか確かめましょう。」

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この一言が意味することは、結構これってうまく作るのが難しいんですよ、という事にほかなりません。
ここで僕が考えたのは「起き上がらない起き上り小法師を作ることは許されない。」ということでした。

で、この感情に「へえ。」と思ったのです。

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これまでの自分ならば、そのリスクを無視して、作品としてきれいに仕上げることで強引に釣り合いを取ろうとしがちだったはずです。我ながらアプローチの違いをきちんと意識しているなあと評価し、そう考えられるのならば、諦めるのはもう少し後のことにして前に進むことにしました。
そこまで思うなら結論はひとつ、絶対失敗しない形で行こうじゃないか。

ここで小法師の基本のデザイン決まりました。

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球形を採る、ということです。
球形の欠点は失敗しづらい形である反面、その自己完結した形ゆえに起き上がりのダイナミズム、面白みが実感しづらいところにあります。球形プラス・アルファの形でそれを補うというというのは考えるまでもない進行方向でした。

そしてこの島オリジナルのものを作りたいものだと考え始めた頃から、一応の仮想敵はイメージしていたわけで、ここでやっと目に見えそうなところまでつくりたいものがはっきりしてきました。

「打倒バリ猫を掲げ、倒れても倒れても起き上がるロンボク猿。」

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まだまだ沼地は続きます。 [つづく]

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(ここからママハナ記)
のほほーんとした可愛らしい表情の起き上がり小法師たちだけど この形になるまでにこんな苦労と葛藤があったとは、、、我が家にも今4匹の小法師ちゃんたちがいますが 飯塚さんの思い入れがぎゅーっと詰まってるようで 大事にしなくちゃと思いました。

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by bagus_lombok | 2015-03-26 00:00 | その他


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