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ロンボクのアーティスト飯塚さんのツブヤキ メイキング起き上り小法師 その3

ゲスト投稿のロンボクの日本人アーティスト 飯塚正彦さん 3回目 これ最終回です。

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この先の沼地、いわゆる試行錯誤は、家内制手工業から更に前段階の問屋制手工業の形態を取る僕にとっては、一応業務上の秘密といったところなので詳細は控えますが、重心が安定しないものを固定し、曲面に綺麗な線を引くことがことのほか難しく、工夫のみならず技量を求められるものだと実感しました。

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初の納品に行った時に、他のところから納品された小物入れの配色の一つが良くないと思ったのでおかみさんにその旨を伝えたら、面白い返事をもらえました。

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「うん、でもね、お客さんが選べるってことも大事だから。」

おおっ、そうか。猿だけではいけないのだ。
ちょっと天然が入っていそうなリアクションですが、さらにやる気を出して、猫、鶏、象と現在四種類、ほぼデザインが決まりかけています。

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ありがたいことに小物入れのアイデアまで出てきましたが、それにかまけて量産の作業をしていないのは良くない癖です。とは言えまだ小法師が売れ筋のものかどうかもはっきりしていないのですが。

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飯塚さん ありがとうございました!

とりあえず 起き上がり小法師の新作も楽しみです♪ 
これは スンギギのバヤンというお土産物屋さんで購入することができますので スンギギにいらっしゃる方ぜひ サントサホテル入口の横にある Bayan Lombok をのぞいてみてください。
日本に送って欲しいよーと言う方おられましたら コメント欄にメッセしてくださいね!
スンギギでお土産買うなら~
こちら旧ブログの中のバヤンのお話し 値段などはもうめちゃ昔の話なので無視してくださいね~!
日本と違って 毎年どんどん値段は上がり続けてるんですよー。。。。


飯塚さんといえば とにかく時間があれば 紙に向かって黙々と描いているというイメージなんです、お嬢さんを迎えに来て待ってる間や ミーティングの合間など、ほんまに描く事がお好きなんだなぁと 羨ましく思います。
私も子供の頃はマンガのようなものを せっせろ描いていました、ここ数年以前のようにイラストなんかをちょこちょこ描いてみたいなぁなんて思うようになりましたが 思うだけで手は動かず。。。
何描いていいのかわからないんですよねー 飯塚さんのように毎日描き続けてもネタが尽きないって 本当に素敵な事だなぁと思います。(でもその影には↑この葛藤ということですね^^;)


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by bagus_lombok | 2015-03-27 01:28 | その他

ロンボクのアーティスト飯塚さんのツブヤキ メイキング起き上り小法師 その2

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コスト・技量両方の問題から見て、ベースとなる支持体は工業生産されたもの、できれば廃品の類が望ましいと考えました。そこでとりあえずスーパーの清涼料水及び化粧品コーナーを物色して支持体となる空き容器の候補を探すことにしました。

化粧品の類は確かにいろいろデザインが豊かで面白かったのですが、常に香料と保湿材を水で溶かしただけのようなものに、面白くない値段が付いていることが多く結局現実的ではありませんでした。
幼児向けの乳製飲料のボトルが最有力候補になり、これも数本購入しましたが結果だけ言えば、どれもこれも立ち上がるところまで持っていけませんでした。
使い終わったあと、飲みきった後、起き上がり小法師に転用できるようにデザインされているものなどあるわけはなく、むしろ可能な限り倒れにくいよう、こぼれにくいよう出来ているはずだと思えば当然の結果であると言えます。

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安いものを作ろうとしているのにこの空き容器の候補探しにかなり投資をしてしまいました。これは悪い夢を見たのだと思って計画そのもの白紙に戻そうかと真剣に考え始めた時に気がつきました。

「一回ネットで起き上がり小法師を検索してみよう。」

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いいデザインや、簡単な作り方が紹介されているはずで、これでまず間違いなく道が開けるだろう、とまずはウィキペディアを開いた僕を待っていたのは残酷な一言でした。


 「購入時には、ちゃんと起き上がるかどうか確かめましょう。」

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この一言が意味することは、結構これってうまく作るのが難しいんですよ、という事にほかなりません。
ここで僕が考えたのは「起き上がらない起き上り小法師を作ることは許されない。」ということでした。

で、この感情に「へえ。」と思ったのです。

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これまでの自分ならば、そのリスクを無視して、作品としてきれいに仕上げることで強引に釣り合いを取ろうとしがちだったはずです。我ながらアプローチの違いをきちんと意識しているなあと評価し、そう考えられるのならば、諦めるのはもう少し後のことにして前に進むことにしました。
そこまで思うなら結論はひとつ、絶対失敗しない形で行こうじゃないか。

ここで小法師の基本のデザイン決まりました。

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球形を採る、ということです。
球形の欠点は失敗しづらい形である反面、その自己完結した形ゆえに起き上がりのダイナミズム、面白みが実感しづらいところにあります。球形プラス・アルファの形でそれを補うというというのは考えるまでもない進行方向でした。

そしてこの島オリジナルのものを作りたいものだと考え始めた頃から、一応の仮想敵はイメージしていたわけで、ここでやっと目に見えそうなところまでつくりたいものがはっきりしてきました。

「打倒バリ猫を掲げ、倒れても倒れても起き上がるロンボク猿。」

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まだまだ沼地は続きます。 [つづく]

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(ここからママハナ記)
のほほーんとした可愛らしい表情の起き上がり小法師たちだけど この形になるまでにこんな苦労と葛藤があったとは、、、我が家にも今4匹の小法師ちゃんたちがいますが 飯塚さんの思い入れがぎゅーっと詰まってるようで 大事にしなくちゃと思いました。

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by bagus_lombok | 2015-03-26 00:00 | その他

ロンボクのアーティスト 飯塚さんのツブヤキ起き上り小法師 その1

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ロンボク在住のアーティストで私も大好きな絵を描いていらっしゃる飯塚さんという方がおられます。

実は我が家は一番大きな絵をのぞいて 飾ってあるのは すべてこの飯塚さんの絵なんですよね。
モティーフはロンボクの日常の風景や人物が多く 1枚の絵の中に物語がありいろんな話を想像してしまいます、そして何より 色使いがとても気に入っています。
玄関から リビング 脱衣所 トイレ 寝室に至るまで(笑)ロンボクで一番のコレクターじゃないかな?

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これが初めて買った飯塚さんの絵 [Gili ] というタイトルがついています。

その飯塚さん ご自身でもブログを運営されているのですが うちのブログで最近制作されてる 起上がり小法師のお話を載せてくれませんか?というお話になりました(笑)
私もコレクションしています。

ということで 特別出演 飯塚さんの登場でーす! 文章は飯塚氏ご自身 画像は今回は私の家のコレクションをご紹介します。

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僕もこの島に居着いてから15年ほどになります。自称、とはいえ絵描きなので色々な絵を描いてきました。


しかしこのままではいけないと思い詰めていた今日この頃でした。というのも2D(二次元)の作品ばかりで、作品同士が共食いを始めているのではないかという危惧を感じ始めていたからです。

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3D、と言えば大げさですが、いわゆる「手に取れる土産物」についても少しその可能性を探らなければいけない、と考えていました。

何より僕という人間が人の絵など買ったことのない人間で、絵を買う人間の気が知れないのですから始
末に悪いと言う故でもあります。旅行者時代に自分でも買ったことがある類のものを自分でも作って売ってみようという方がよほど自然とも言えます。

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芸術家でありたい自負と、土産物屋に過ぎぬ現実の葛藤と言えば格好いいのかもしれませんが、どちらにしても言ってみればサービス業、サービス精神が旺盛であることは求められてもいいわけです。

ところが困ったことに、こと立体(3D)に対しては絵画にもましてセンスが悪いというのが日頃から自覚されていてどうしたものやら、という感じでした。

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美大受験のための予備校に通っていた頃に、立体感を体得するためといって、油絵のコースにもかかわらず塑像の実習が1回ありました。それはそれは目も当てられぬ出来栄えでした。講師の方に「絵に才能がないと思っても、絶対彫刻に転向しようなんて考えないほうがいいぞ。」と釘を刺していただけたほどでした。

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飯塚作品の3D進出は、その出来栄え云々以前に、これまでのように「ありたい自分」を追うのではなく、「自分でもできるもの」の中からいかにモノを作るかという試みでもあるわけです。根本から違うアプローチの物作りを求められるだろうことは始める前から一応自覚はしていました。

また言い換えれば本来自分のテリトリーとしていない領域をわざわざ手がけるわけですから、売れなくても良いものができればいいなどといういつもの発想(あるいは逃げ道)はゆるされません。

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ヒット作を作ること(まあ、それは無理としてもそこそこは売れそうなもの)が必然の課題になります。
能力のない者が売れるものを作る、となれば王道路線はありえません。ニッチあるのみです。価格帯もなるべく安く抑えなければなりません。大した材料は使えないということです。
そこで思い出したのです。新聞のある記事を。
「ムンクの叫びのあるオスロの美術館のお土産店では、日本で作った「叫びくん」の起き上り小法師が売っています。一つ一つが手描きなのだそうです、云々。」

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つまり、起き上り小法師は、日本の特産品であるかもしれない。
カイコの繭を使ったものがその昔は一般的のものだったように記憶しているので、絹とくれば元祖は中国。
どこまで日本のオリジナルかどうかは怪しく思います。しかしその単純なギミックは意外と新鮮な印象をまだ保持しているかもしれない、という期待を記事を思い出した自分に感じさせました。

それに納入先の商品棚を思い出しても、動く置物、玩具の類はまれであった、つまり立派にニッチの要素も備えていることは間違いないと確信が持てたわけです。

で、ここから泥沼が始まるわけです。   <その2に続く>

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こうして絵を撮って並べてみると 改めてすごい数だなーと思います。(まだ他にもあるんですよ~どんだけ!笑)
どれも ぜーんぶ大好きですが お手頃サイズばかりなので いつかは大きめの絵もご縁があれば うちに来て欲しいなぁと思います。
アトリエはもう数年おじゃましてないのですが 以前見せていただいた時はヨダレものの作品がいっぱいありました。

興味のある方は、ママハナにお問い合わせくださいね!

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by bagus_lombok | 2015-03-25 15:28 | その他